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※ブログ移転しました。 → hamashun.me

プレゼンワークショップに行ってきたのでまとめ

ヤスヒサさんに「プレゼンのワークショップやるので来ませんか」とお誘いいただいたので、行ってきました!
講師的な人が一人で喋るセミナー形式のイベントにはよく参加しているんですが、みんなで考えて意見を交換するワークショップは新鮮で、集中力を保ったまま参加する事ができました。

会場

会場はミツエーリンクスさんが貸してくれました! 太っ腹!
なにげにミツエーに行くのはこれで3回目なんですが、マジックミラーの向こう側が毎回気になってしまいます。 向こう側には何があるのだろうか。

内容

今回は技術的な事とは少し離れていて、プレゼンに関する物です。 なぜプレゼンの勉強なのかと言うと、最近、面白くないプレゼンが多いのだそう。

どういった物が面白くないプレゼンなのかと言うと、例えばスライドを読み上げるだけのプレゼン。 まあこれは資料だけ配布すればいいじゃんと思ってしまいますね。
それから、ハンズアウト(配布資料)を使う事でスライドを手抜きしているプレゼンも面白くないとの事。

最終的な目的

いろいろなイベントでおもしろいプレゼンを見たい!

hamashunによる補足

「おもしろいプレゼン」の定義は人それぞれだと思うのですが、ヤスヒサさんは「スライドを読むだけじゃなく、伝わるプレゼン」をおもしろいと定義しているような気がしました。

技術系プレゼンはコードの量が多い?

ここで、海外のスライドを例に、「一見コードが多そうなテーマなのにコードが少ないスライド」の紹介がありました。

FOWD November 2007
全82ページ中、コードは0ページ
Modular CSS
全77ページ中、コードは10ページ
Rails Widgets by Paolo Dona at RailsToItaly
全146ページ中、コードは29ページ

この3つは、コードが登場しそうなテーマであるにも関わらず、しかしコードはあまり登場しません。
日本ではガリガリの技術ネタが好まれる事が多いが、アメリカでは技術(テクニック)以外のネタが取り上げられる事がよくある、との事。

じゃあ技術ネタは少なめの方が良いの?

答えはNO.
まあ、そりゃあそうですね。 伝えたい事にあわせた構成が良いのだと思います。

エクササイズ1

ここから、実際に参加者が考えて手を動かすコーナーです。

付箋紙に疑問を書いて、壁に貼る

まずはプレゼンに関する悩み、疑問、不安などを付箋紙に書き込んで、それを壁に適当に貼り付けていきます。

次にその付箋紙を、プランニング、スライド作成、スピーチ、その他、の4つにカテゴリ分けします。
これで何が起きるかと言うと、みんながどんな事を悩んでいるのかが見える化できるのです。 今回はスピーチのカテゴリが最も付箋紙の枚数が多く、「やっぱりみんな喋るのが苦手なんだなあ」という印象でした。

エクササイズ1はここまでなのですが、エクササイズ2ではこの付箋紙の内容を、グループワークで解決していく事になります。

ちょっと一息

ここでちょっと一息入れて、海外のおもしろいプレゼン動画を見せてもらいました。

ガイ・カワサキ

YouTube - ガイ・カワサキ講演日本語テロップ付き Guy Kawasaki

なんか有名な人らしいですね。 僕も前にどこかのブログでこの人に関する記事を読みました。
彼のプレゼンはかなり毒舌で、「○○なヤツはバカだ!」みたいな言い方が頻繁に出てくるんだそうです。

プレゼンの内容に「スライドは10枚でいい」「時間は20分でいい」などといった話が出てきますが、これはどこまで本気なのか、この動画だけだと計りきれませんでした。
もちろん、実際はプレゼンの内容によるでしょうし。

Bowみたいなヘンな物を紹介するプレゼン

Seth Godin at Gel 2006

この人はスライドがとても特徴的で、テキストは殆ど登場せず、写真を大きく映し出して、あとはトークで攻めるタイプ。
いわゆる高橋メソッドにも言えると思うんですけど、喋りの練習が必要になると思います。

英語がわからなくても、なんとなく言ってる事がわかるプレゼン

YouTube - Myths About the Developing World (1of3) (Hans Rosling @ TED)
(2:40くらいから)

英語が全くと言っていい程わからない僕でも、中盤からのプレゼンはなんとなく、雰囲気はわかりました。 年代に合わせてグラフが動いていく辺りです。
こちらも、喋りが上手い必要がありそうです。

エクササイズ2

ここからはグループワークで、先ほど貼り出した付箋紙に書いてある問題の解決法を考えました。 付箋紙をスケッチブックに貼って、解決法を書き込んでいき、それぞれ発表するというスタイルでした。 その内容の一部が以下です。

プランニング
来場者の属性がわからない
ターゲットをあらかじめ宣言しておく
タイトルに属性に関するキーワードを盛り込む
来る方に自分のサイト URL を記入してもらう
メインポイントを何処に置くと集中してもらいやすいか
ストーリーをどう構築するかで変化
大切なことは2度言う
サンドイッチ方式 (最初と最後にポイントを言う)
リハーサルはどうやるの?
作りながらリハーサル
人に聞いてもらう
録画・録音をする
時間は必ず計る
スライド作成
コードが多いスライドになってしまう
アウトラインやキーワードだけにする
コードはハンズアウトや DL させる
参考資料を充実させることでコードを省く
スライドや紙が多すぎ
少ない物がベストというわけではない
多くても高橋メソッドは効果的
絵が込み入りすぎる
外国人にも分かるかという視点でレビュー
情報ではなくメッセージを伝える
補足情報は詰め込まない
スライドが単調
質問を挟む
でかい文字
音・動画を盛り込む
デモをしてスライドから離れる
配色や背景はないようによって変更すべきか?
白か黒(普通でいいんじゃない?)
見やすいかどうかが基準
使うパレットを絞る
タイトルがおもしろくない
タイトル=内容 であれば OK
シリーズ化にしてみる
自分にキャラを作って、それをタイトルに取り込む
スピーチ
基本的に自信がない
経験を積む
下調べをきちんとする
仕事の実績を積む
反応をもらう
プレゼンを断る(そもそも論)
笑いがとれない
すべっても気にしない
身近なことを言う
笑いをとろうとしない
笑いをとることに頼らない
キャラを作る
聞いている人の反応が分からない
実は分かるはず
余裕をもって観察すれば見えてくる
客観的になれるまで余裕をもつ
練習と経験が重要
オーディエンスに問いかけてみる
挙手
アイスブレーク
拍手を使ったアンケートを行ってみる
センテンスに区切りを入れて、みんなを見渡す
会場のほうへ入って行く
思いつきで喋ってしまう
フォーカスした話題であれば脱線は良い
話し手の抑揚がない
リハーサル
自分の言葉にすること
オーディオ、又はビデオに撮ってチェックする
つかみのトークに悩む
クイズをしてみる
自己紹介など脱線トークを入れてみる
オーディエンスに話しかけてみる
配布資料って必要?
配布資料ばかりに目がいかないような工夫が必要
目次程度に止める
スピーカーは資料を読まない
読んでしまうほど情報を詰めない
終わった後に資料を配布する
「まぁ」や「えー」と言ってしまう
録画・録音をしてチェック
リハーサル中に言ってしまった瞬間に指摘してもらう
楽しくない
もんたメソッドを採用
キャッチボール的要素を組み込む
質疑応答をどう取り入れるか
最後以外にやる
つかみにする
先に質問を集めておく
その他
(Web系の)歴史ついて触れると思ったより興味をもってもらえない
内輪的な歴史話は避ける
トリビアとして知っておきたいネタにしてみる
モチベーションを維持する方法
ゴールを設定する
新たな出会いを期待
営業チャンスとして捉える
プレゼンの仕方に変化や、新たな課題を入れてチャレンジしてみる
おもしろいと思ってもらいたい
内輪ネタは言わない
話し方や進め方にリズムを作る
明るく、テンションは高めで
退屈と思われないようにしたい
ネタを随所に入れる
メリハリを付ける
資料に頼らず自分を売り込みたい
表情 (スマイル)
声を大きく
キャラ設定
キャッチフレーズ
動物をタイトルに入れる (ちょっと変わったタイトルに)
感情を伝える
フォローが出来ていない
フォローも含めてすべてが見えてくるようにする
メールでの対応は避けておいたほうが良い
有料/無料関係なくすべて公開は微妙
来た人だけのお土産
質疑応答

発表は、グループごとに前に出て行いました。 ここでの発表も一つのプレゼンだったと思います。
ネタに走る人や(いや、本人的にはマジメだったのかもしれませんが)、スケッチブックの書き方に個性が現れたのが印象的でした。

感想

ワークショップおもしろい! というのが素直な感想です。

セミナー形式のイベントでは、どんなに興味のあるテーマでも集中力が切れてしまう瞬間があるんですが、ワークショップではそれが殆どありませんでした。
「人間は立ち上がるだけでも気分転換になる」と言いますが、座りっぱなしではなく立ち上がって付箋紙を貼ったり、グループを作って作業した事が、いい感じに集中力の持続に繋がったのではないかなと思いました。

内容も、色んな人の「プレゼン感」を知る事ができて、とてもタメになりました。 実は、近い内に大勢の前で喋る機会がありそうなので、早速そこで生かしたいと思います。

1 Comment

当日はお疲れさまでした。そしてありがとうございました。少し時間が空いてしまいましたが、わたしのほうもブログを書きましたのでお知らせします。

魅力的で情報を効果的に伝えることができるプレゼン bookslope blog
http://www.bookslope.jp/blog/2008/09/presenworkshop-report.html

またお会いできるのを楽しみにしています。

Name:bookslope | 2008年09月05日 15:20

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